埴輪武装男子立像
基本情報
- 台帳ID: 201
- 管理対象ID: 871
- 種別: 考古資料
- 国: 日本
- 時代: 古墳時代
- 指定年月日: 1974年06月08日
- 都道府県: 東京都
- 所在地: 東京都台東区上野公園13-9
- 所有者名: 独立行政法人国立文化財機構
出典: 国指定文化財等データベースより一部抜粋
概要
埴輪武装男子立像(はにわぶそうだんしりゅうぞう)は、群馬県太田市飯塚町から出土した古墳時代後期の埴輪です。完全な武装を整えた東国武人の姿を、写実的かつ力強く表現した傑作として知られています。数ある埴輪の中でもその造形美と保存状態の良さから、埴輪として初めて国宝に指定されました。
歴史的背景
本像が製作された古墳時代後期(6世紀)の関東地方は、強力な豪族が割拠し、独特の埴輪文化が花開いた時期にあたります。特に現在の群馬県周辺は優れた埴輪製作技術を持つ集団が存在しており、この武人埴輪もそうした地域的な背景の中で生み出されました。古墳の周囲に並べられたこれらの埴輪は、葬られた首長の権威を示すとともに、死者の霊を守護する役割を担っていたと考えられています。
特徴と魅力
この文化財の最大の魅力は、当時の武人の装束が極めて細部まで忠実に再現されている点にあります。
- 詳細な武装: 衝角付冑(しょうかくつきかぶと)を被り、頸甲(けいこう)、肩甲(けんこう)、挂甲(けいこう)といった防具を身に纏い、手には弓と大刀、背には胡簶(ころく/矢入れ)を負うなど、当時の軍事装具を知る貴重な資料となっています。
- 優れた造形美: 全体のプロポーションが整っており、武人の威厳を感じさせる堂々とした立ち姿が表現されています。指先の表現や防具を留める紐の描写など、細部にわたる丁寧な造作が特徴です。
- 東国文化の象徴: 勇猛な武人の姿は、当時の東国(関東地方)における武力的・政治的な重要性を象徴しており、歴史資料としても極めて高い価値を有しています。