彫刻

四天王立像(所在東金堂)

平安時代
奈良県
興福寺 / 奈良県

概要

奈良県・興福寺の東金堂に安置されている、平安時代初期に制作された木造の四天王立像(持国天、増長天、広目天、多聞天)です。仏教の守護神である四天王が力強い姿で表現されており、平安初期彫刻(貞観様式)の代表作の一つとして国宝に指定されています。

歴史的背景

本像が安置されている興福寺東金堂は、聖武天皇が元正天皇の病気平癒を願って神亀3年(726年)に創建した建物です。この四天王像は、平安時代初期(9世紀)の制作と推定されています。創建時の像は火災等により失われたと考えられており、本像は平安初期に改めて造立されたものです。当時の木造彫刻の主流であった「一木造(いちぼくづくり)」の技法が用いられており、力強く量感豊かな表現は、平安初期特有の力動的な彫刻様式を色濃く反映しています。

特徴と魅力

この四天王立像の最大の魅力は、平安初期特有の重厚さと、今にも動き出しそうなダイナミックな造形にあります。

  • 力強い一木造の造形: ヒノキ材を用いた一木造で、どっしりとした体躯と深い彫り、そして量感あふれる肉付けが特徴です。
  • 鋭い眼光と表情: 四尊それぞれが、仏敵を威嚇し仏法を守護する守護神としての威厳に満ちた厳しい表情を浮かべています。
  • 邪鬼の表現: 足元で踏みつけられている邪鬼(じゃき)も表情豊かに彫られており、守護神の強大さを引き立てるとともに、当時の高い彫刻技術を示しています。
  • 東金堂の守護: 堂内の本尊である薬師如来坐像(室町時代)の周囲を囲むように配置され、1000年以上の時を経てなお、荘厳な空間を守り続けています。

出典: 国指定文化財等データベースより一部抜粋

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四天王立像(所在東金堂)

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